認知症認定看護師教育課程での学びについて

2022年3月8日火曜日

スタッフブログ

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みなさん、こんにちは!

3階東脳外科病棟の主任看護師の白鳥です。


今年度、認知症認定看護師教育課程を9ヶ月間かけて学んできました。その学びで得た事を皆さんに少しでもお伝え出来ればと思います。

当院では、脳外科・整形外科での緊急入院が多く、それに合わせて緊急手術も多い現状です。社会でも2025年度問題を抱えながら、2021年には高齢化率も29.1%と超高齢社会が続いています。

認知症の危険因子には遺伝性・高血圧・糖尿病・喫煙・頭部外傷・難聴など沢山の危険因子がありますが、「加齢」もその一つです。入院患者様の中には、認知症や軽度認知障害のある患者様もいらっしゃいます。入院という環境の変化は、皆さんもご存じの通り、身体的・精神的苦痛を伴いますが、それと合わせて社会的苦痛も伴います。その為、フィジカルアセスメントをすることが大変重要になります。

3階東病棟では以前、病棟内カンファレンスで、「夕暮れ症候群」に対するケア介入方法をスタッフと一緒に検討しました。患者のニーズを把握する為、身体的側面・心理的側面・社会的側面をアセスメントし、患者様のニーズを把握することによって、介入2日目には患者様とお互いに落ち着いてコミュニケーションが図れるようになりました。このように、せん妄の対応策や中核症状、行動・心理状態を理解すると共に、身体的側面・心理的側面・社会的側面のアセスメントを行うことの大切さをスタッフと共に実践しました。実際に、担当したスタッフも実践での学びは大きく、それ以降その患者様と関わる際は、以前とは違う前向きな意見や明るい表情に変化したことを覚えています。


  

このように、フィジカルアセスメントをすることによって、そこから「その人らしさ」を知ることに繋がり、何を伝えようとしているのか知る近道になります。特に、細かいことを言語化して伝える事が困難な患者様は、必要不可欠になります。

皆さんのケアは一方通行なケアになっていませんか。日頃の多忙な業務の中でも、患者様とのコミュニケーションの図り方を振り返る機会を作ってみてはいかがでしょうか。自身のケアの癖や傾向を客観的にみる事ができます。

これらを参考に、今後の認知症ケアに活かしていただけたら幸いです。


3東病棟 主任看護師 白鳥




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