こんにちは、横浜新都市脳神経外科病院 感染管理認定看護師の三田村です。
当院では感染対策の法定研修や入職者対象研修など行っていますが、随時部署での講習会やミニレクチャーを行っています。
今回は5西病棟からの依頼により、看護補助者対象に感染対策講習会を実施しました。
5西病棟は脳外科急性期の病棟であり、感染症の患者さんも時々入院されます。
感染症というとネガティブな印象が先行してしまい、正しい知識持つことと正しい対策を行えばむやみやたらに怖いものではありません。そういったネガティブさを軽減すること、患者さんたちに密接に関わる看護補助者たちが安心・安全に働いてもらうために正しい感染対策の知識や技術を得てもらう事が目的です。
今回の講習内容は以下の通りです
・標準予防策について
・手指衛生について
・個人防護具について
・経路別予防策について
ただ座学だけだと、なかなか理解しにくいので実技も取り入れて行いました。
↓勤務の合間に少人数制で反応を見ながら講習をすすめます
↓個人防護具着脱の実技では蛍光塗料を手袋やエプロンに塗ってもらいました(ブラックライトで反応)
↓その後個人防護具を脱いでもらい、体にブラックライトを当て蛍光塗料が付着していないかの確認を行いました。下の画像はわかりにくいのですが、腕や指先に蛍光塗料が付着していました。
この実技は蛍光塗料=汚染物質(菌・ウイルス含む)に見立てています。
「エプロンや手袋をしていても完全に防護できない、脱ぎ方によっては汚染物質が体に付着する事があるので、個人防護具を脱いだ後にもきちんと手指衛生(石けんによる手洗いや手指消毒)が大切」ということを実際見てもらいました。
実際の菌やウイルスは目には見えません。
このまま菌やウイルスを身に着けたまま、他の患者さんに対応する事がないよう、手指衛生の重要性を理解してもらうことが出来ました。
これから季節性インフルエンザやノロウイルス感染症など、冬場に増加する感染症対策に向けて院内の感染対策を強化していきたいと思います。
横浜新都市脳神経外科病院
感染管理認定看護師
三田村裕子