手指衛生直接観察法!!!

2025年9月29日月曜日

t f B! P L

こんにちは、感染管理認定看護師の三田村です。

今回は横浜新都市脳神経外科病院の看護部感染管理リンクナース会で昨年から取り組んでいる「手指衛生直接観察法」についてご紹介したいと思います。

低コストで感染を拡大させない一番の対策は手指衛生です。

手指衛生がきちんとできている病院は感染が拡がりにくいというデータもあります

石けん+流水での手洗いがどこかしこでもできると良いのですが、そうはいかないので看護部職員は手指消毒剤を常に携帯し必要時使用しています。

また、手指衛生はやみくもに行うのではなく、世界保健機構(WHO)から提唱されているやるべき5つの場面で実施していく事が重要です(下図)



今回ブログタイトルにある、「手指衛生直接観察法」は、医療従事者の手指衛生がこの5つの場面で適切に行われているかを直接観察し、改善に繋げるための方法となります。

ただ「手指衛生してねー」と声かけるだけでは一時的に手指消毒使用量が上がっても直ぐに下がってしまいます。

現場で直接観察して正しい(手指衛生をやるべき)場面と「なぜ行うのか」をフィードバックする事で動機づけに繋がります。動機づけができた職員は手指消毒使用量が下がらない傾向にあります。

 

実際にリンクナースが手指衛生直接観察法を実施しているところ↓

フィードバックはすぐに行い、評価の為に2回目の直接観察を行います↓


「手指衛生直接観察法」は昨年から行っているのですが、昨年の感染管理リンクナース達の手指消毒使用量も高いままです。

動機づけのできた職員がもっと増えれば病院全体の手指消毒使用量も増えると考えており、これからのインフルエンザなど感染症の流行期に備えて、継続して行っていきたいと思います。

 



横浜新都市脳神経外科病院

感染管理認定看護師 三田村裕子






アーカイブ

QooQ